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新機材紹介(3) 初めての大三元レンズ FE 24-70mm F2.8 GM | SHIGEBASE

新機材紹介(3) 初めての大三元レンズ FE 24-70mm F2.8 GM

2022.10.16
text byMATSUMOTO SHIGEMUNE

写真を撮る人間ならだれもが憧れる「大三元レンズ」。

人生初めての大三元レンズを購入しましたので、新機材紹介その3はSONY純正大三元レンズの標準ズームである「FE 24-70mm F2.8 GM」でございます。

そもそも大三元レンズとは

レンズにはF値と呼ばれるものがありまして、いわゆる「絞りの値」です。この数値が低ければ「より明るく」「背景をボカしやすい」という特徴があります。高くなれば「暗めに」「全体にピントが合う」ということです。

F値は実はレンズごとに異なります。多くのズームレンズと呼ばれるものは、広角(広く撮る)と最低F値が低い、望遠(アップで撮る)と最低F値が高くなります。SONYのキットレンズを例にすると「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」というやつですね。これは広角28mmの時は最も低くできるF値が「3.5」になりますが、70mmという望遠で撮った時は最も低くできるF値が「5.6」とあがってしまいます。基本的にF値が低く設定できるレンズが高価なものになっていきます。

そしてこの大三元レンズと呼ばれているレンズは、広角にしても望遠にしても常に最も低く設定できるF値が「2.8のまま」で、「広角(16-35mm)」「標準(24-70mm)」「望遠(70-200mm)」の3本のレンズを指します(※カッコ内は大体この焦点距離の大三元レンズが多いというだけで、焦点距離が違うものもあります)。この3つのレンズを持っていれば、大体の撮影をこなすことができます。プロの写真家やハイアマチュアの方が使っていらっしゃいますね。

この3本のレンズを集めると、メーカーによっては総額100万円近くになることもありますので、カメラ界の一般ユーザーにとっては憧れのレンズでもあります。

そんな憧れ大三元レンズの標準域をついに手に入れました

そんな憧れの大三元レンズ。そのうちの標準域「24-70mm」をゲットしました。

それがSONY純正「FE 24-70mm F2.8 GM」レンズです。この後ろにつくGMは「G MASTER」の略で、SONY純正レンズの中でも最高峰レンズにつけられるブランド名になっています。レンズにオレンジがかった背景に白くGと書かれているのが特徴ですね。撮影地でこのG MASTERレンズとか、他のメーカーでも最高峰レンズを持っている人が居ると「強っ!」ってちょっと横目でチラチラ羨望の眼差しを送っていました…(笑)

実はこのレンズは中古で購入しました。最近このレンズの2型が登場したので、もしかしたらそちらに乗り換えた人たちが初代の標準域をいっぱい売りに出しているのでは?と思って、中古市場見てたら思っていたより安くなっていて。なんと14万円!これは安い!(カメラ沼によるバグ)

前のオーナーさんがしっかりと手入れして使っていらっしゃったのか、状態は良かったです。さすがに新品ではないというのは手に取った瞬間分かるんですけど、はじめての大三元だし中古で良いかなとは思ってます。元々「α7Ⅳ」を2台購入して、比較的ありがたい価格で販売してくださっているTAMRONさんの「大三元レンズの標準域」で運用しようとしていました。しかし、父が「α7Cで良いやん」という発言をしてくれたお陰で、予算に10万近く余裕ができたので、中古の純正を選択することになりました。

で、でかい…お、重い…

レビューを見ていたので、予想はしてましたが「でかくて重い!」。

実際にこのレンズをカメラに付けて撮影に行ったら、「重てえ…」ってなります(笑)。その重さレンズだけで886g…。ちなみにα7Ⅳの本体はバッテリーなどをつけて658gです。

最新の2型レンズになると重さが695gまで軽量化されました。そりゃお金に余裕があれば2型買いますよね…。でも、最新型が出たお陰で最高峰の大三元標準ズームレンズを安く手に入れることができましたからね。こうやって世界は回っていくんだなと思いました…。

本体にレンズを装着してみると、小型のボディに比べてレンズがちょっとでかくみえますね…(笑)。中学の入学式でこれから背が伸びるだろうと少し大きめの制服を着させられた新入生みたいな…。

ボディとのバランス的にどうなんだろう…とちょっと不安なところもあります。写真界隈をざわつかせたニコンのフラッグシップ機「Z9」や、現状キヤノンのミラーレス一眼で最上位機種の「EOS R3」は縦グリップ一体型を採用してボディを大きくさせています。

SONYはフラッグシップ機「α1」を大型化させていませんから、このフラッグシップ機の方向性の違いは今後のメーカーの違い・特性になってくると思うので、どうなっていくのか楽しみです。あとはキヤノンのフラッグシップ機がどんな形で登場するのかにも注目しています。この3トップの開発競争めっちゃ熾烈で、それだけで語れちゃうくらいめっちゃ楽しい。

描写力の高いレンズを小型化するのはなかなか技術的に大変だったりするみたいなので、SONYはよりレンズの革新性を求められるでしょうね。

少し話が逸れてしまいました。

レンズにはオレンジ色の背景にGの文字。αシリーズのフルサイズモデルはレンズ周りがオレンジ色のアクセントが入っていて、GMレンズを装着した時にこのオレンジ背景のGの文字が妙にマッチするんですよね。

GMレンズをつけることで、デザインとして「完成された感」があるんですよね。そういう所も考えて作られているんだろうなあって思いました。

素人の私でもパッと見ただけでわかる圧倒的な描写力

GMレンズは何と言っても描写力です。写真を少しかじったことがあるくらいのド素人の私でも、撮った画像を確認した瞬間に「全然違う…」と分かってしまうほどの描写力。

その写真を見た瞬間、「カメラってボディ性能と思ってたけど、レンズなんや…」と自分の価値観を圧倒的な力でねじ伏せられた気がします。大げさに聞こえるかもしれませんが、本当にそんな感じでした。実際どっちも大事なんですけどね…!レンズの価値をはじめて分かった瞬間と言ってもいいくらいの感じです。

安いレンズをずっと使ってて、そこから最高峰レンズを使ってはじめて分かる衝撃ですよね。重たいけど、一本これ持っているってだけでめちゃくちゃ強いです。この解像度で撮れるレンズを持つというのは、やはり一写真ユーザーとしてはロマンです。

ただ、フルサイズ一眼を持って最高峰レンズを持ったということは、もう写真に言い訳できませんから…。楽しみながら写真上達していきたいですね。

大切に使っていきます

以上、「SONY FE 24-70mm F2.8 GM」の紹介でした。

大三元標準域というのは、プロやハイアマチュアの中でも最も使用頻度が高いと思うので、開発陣も最も力が入るはずです。そんなメーカーの「技術の結晶」を体感できる幸せを感じながら、大切に使っていきたいと思います。

カメラ沼やレンズ沼にハマって、いろんなものを買い足すよりも「大三元レンズ」さっさっと揃えてしまったほうが、写真というものに集中して向き合えそうな気がしてきました。

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